オンライン出前授業の取り組み

　キャリア教育支援活動※1で2020年7月より、新型コロナウィルス感染症対策の一環として開始した「オンライン出前授業」（初年度は全国延べ102校、約1,500名の生徒が受講）はコロナ禍が継続していることから、2021年も継続して実施しています。

2021年4月～9月は延べ71校、約950名の生徒が受講しました。内、約半数の授業では、TeleOffice※2を活用し、リアルタイムで講師が生徒の質問に答えました。受講した生徒からは「仕事を楽しんでいる先輩をみて、すごいなあと思いました。社会に出る前に遅刻や、休まず頑張りたいです。」など感想をいただきました。

　先生からは、「本校は病弱特別支援学校ということもあり、外部講師を校内に呼ぶためのハードルが他校より高いため、このようなオンライン出前授業があるととてもありがたいです。また、長期の入院生活で生活経験が乏しい生徒も多いため、様々な人の話を聞けるだけでも、とても参考になります。教材なども含めて全体としてていねいな印象を受けました。今後も機会があれば利用したいと 思います。」と感想をいただきました。

　オンライン出前授業を通じて、これまで訪問が難しかった学校の生徒にも受講いただけるように
なりました。アンケート結果からは「新型コロナウィルス感染症対策の影響でカリキュラム変更が
生じたため」「例年実施している講座等の代替え案として活用」を理由とし申し込みした学校が約3割、 残りの7割は例年実施している講座とは別に活用するなど、そのニーズの高さがうかがえます。

　オンライン出前授業は、コロナ禍終息迄の期間限定の取り組みとして実施しています。感染症対策の影響から、これまでと同じキャリア教育の実施が難しい状況下においても「働き続ける」ための準備に繋がるようなカリキュラムや「働くすばらしさ」を感じて頂ける、現場の声を提供できるよう取り組んで参ります。

※1シャープの経営理念・経営信条のもと、シャープと共に展開している社会貢献活動です。
※2グラウド型WEB会議サービス